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2006年03月02日

0. はじめに①

 かのブータンでは国民総生産ならぬ国民総幸福量というのがあ
ります。私達日本人もそろそろ気づいていいのでしょう。経済的
豊かさ=幸せとは限らないということを。

 これから農業を目指す人、特に有機や無農薬農業を目指す人は
大もうけしようなんて思っていないと思う。今の社会に疑問を感
じたり、文字通り地に足をつけた生活がしたい。そう思っている
のではないでしょうか。

 行政での新規就農受け入れ機関なども、沢山ありますが、そう
いったニーズと合ってはいません。せっかく農業をやりたいと思
う人がいるのにもったいない話ではないでしょうか。

 農家をやるなら何といっても独立農家が一番。自然の厳しさ経
営の大変さもあるが、充実感が違う。農的暮らしをしている独立
農家が増えることが私の夢でもあります。

 しかしいくら有機農業をするからといって人里離れ、金は関係
ないという暮らしをしては長く続かないことは請け合いである。
そんな考え方では幸せどころか不幸にまっしぐらです。

 農的暮らし、理想の農業とはその人にとってどのようなものか。
そのあたりを深く深く掘り下げる必要があります。

 漠然とした雰囲気のまま見切り発進では芯がブレてしまい、農
業経営学や栽培技術という点に目がいってしまいます。実際、
新規就農、帰農ブームということで色々な本が出ていますが、農
業技術であったり、販売ノウハウであったり点のものが多いよう
感じる。

 農業とは「生き方そのもの」です。トータル的な考え方が必要
不可欠なのです。ゴールは幸せ、そこさえブレなければ農業ほ
ど楽しい産業はありません。

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2006年03月03日

0. はじめに②

 農業や農家とひとことで言ってみても、内容は様々です。米農家も
いれば、野菜農家もいる花卉や果樹などさまざまです。また規模もま
ちまちです。それこそ何十ヘクタールも耕し、大きくやっているとこ
ろから、兼業農家まで。今の風潮ですと大規模経営がよしとされてい
ますが、果たしてそうでしょうか。

 細かいデーターは後に述べますが、日本では効率のよい農業規模と
いうのは決まっています。もちろん親の跡を継ぐとかなら話は別です
が、これから農業をやるには考える必要があるでしょう。

 まったくの徒手空拳の人が「これから農業をやりたい」「しかも無
農薬で」なんて言うと、これまででしたら「何を甘いことを」と言わ
れたでしょう。しかしゼロから農の道を目指すには今が一番いい時代
ですし、経験がないからこそ可能性があります。何せ農業での借金は
まだないのですから。

 私は兼業農家の次男坊ではありましたが、農業とはまるっきり離れ
て暮らしていました。しかしサービス業の経験が今の自分を作り上げ
ています。農業は傍からみると宝の山なのです。

 価値観を変えてみる。農業はそう、命に一番近いから第一次産業な
のです。そのやりがいは他では得られません。それが今では他産業並
みという言葉に踊らされて、みずらやりがいを失わせているのです。

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2006年03月04日

0. はじめに③

 今は就農ブームとあってか、わが家にも農業をしたいという相談が
沢山舞い込みます。しかし「農」という漠然としたイメージが先行し
てもう一歩の踏み込みが足りない人も多くいます。

 どんな農業をやりたいのか、どんな暮らしがしたいのか。商売や事
業を計画する時はかなり具体性があるはずです。「農」「農業」はあ
くまでも手段です。農的暮らしはその結果なのです。そこを間違えな
いようにしなくてはいけません。

 最初にとことん考える。そうでないと現実とのギャップに悩みます。
甘い計画で暮らし自体が成り立たなかったり、逆に最初夢みていたの
んびりとした農的暮らしはどこへやら、追われ追われてサラリーマン
時代よりハードな暮らしになるなんてこともあります。

 かといってこのコラムは「農業は甘くないんだ」なんて言うつもり
は毛頭ありません。むしろ農業こそこの日本において幸せの近道と確
信しているし、出来るだけ多くの人に農にたずさわってもらいたいと
考えています。

 しかしそこにはブレない芯が必要になります。その考え方のひとつ
が「ミニマム主義」になります。先にも書きましたが、農業には他に
ない良さがあります。そのエッセンスを凝縮したのがミニマム主義で
す。そして身近すぎて今の農家が気づいていないところでもあります。

 そういった意味では農業に憧れをもって始める。これが第一歩です。
農の魅力を伝える、そんな人が増えて欲しいものです。

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2006年03月06日

0. はじめに④

 農業でどういうやり方がストレスがないかというと、それは借金が
ない経営です。文字通り地に足をつけた農業はそれだけで何とも言え
ない安心感があります。しかし換金となると自然相手なだけに保証は
ありません。規模が大きくなればなるほどリスクが大きくなります。

 ミニマム主義はそんな自然に対するリスクも出来るだけ少なくする
方法ですが、それでも借金がないに限ります。

 今、まとも?に農業をやるとなると初期投資が大変です。でも本来
農業というのはクワ一本で出来る、最低限の投資で出来る産業なので
す。

 タイトルにある100万で出来る農業経営というのは決して大げさでは
ありません。もちろん当初の生活費は別ですが、それでも今の常識で
は破格かと思います。借金しない家族経営の農業。これこそ幸せの近
道です。

 さて本編ではサービス業出身の私自身が、農業をするにあたって、
こんな事を知っていれば、助かったな~、こんな情報が欲しかったな~
というものを経験を元に出来るだけ具体的に書いていきたいと思う。

 どのぐらいの面積なら暮らしていけるのか? 売り先はどうすれば
いいのか、どんな機械が必要なのか? 初期投資にいくらぐらいかか
るのか? 最初は分からないことだらけです。もちろん自分で調べる
からこそ分かってくることもあります。

 ただ現代社会は情報がないのではなく、多すぎるのです。地に足の
ついた情報を提供出来ればと思う。

 その前に考え方が一番重要なので、ミニマム主義を中心とした考え
方を最初に、次に私自身が実践したきたこと、そしてその上で具体的
な方策を書いていきたいと思う。

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