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2006年03月15日

Ⅰ-2. スモールメリット①

 スケールメリットなら聞いたことがあるけどスモールメリット
なんて聞いたことがない。という人が多いでしょう。それも当た
り前、私の造語だからです。スケールメリットとはどうでしょう。

 大量に物を仕入れる事により原価を抑え、また販売もまとめて
することにより経済的にメリットがあるということでしょうか。

 しかしこれはいつも、どんな状況でも同じものが出来るという
のが前提なのです。工業製品と違い農産物は限りがあります。
(工業製品も本来あるのですが・・)そして自然相手の農業で同
一のものを求めること自体本来無理があります。

 百姓とは百の姓をもつ、つまりそのぐらい色々なことが出来る
ということです。百姓には昔から、「田んぼをやるなら畑もやれ、
畑をやるなら山に樹を植えろ、海なら魚を採れ」という言葉があ
ります。

 これは自然相手のリスク分散のことです。自然相手の農は単一
で大量生産は本来向いていないのです。それを無理にすすめるか
ら色々なところで無理が出る。

 ミニマム主義を実践していく中でスモールだからこそ良いとこ
ろが沢山あるということも分かりました。これは農業に限りませ
んが農こそそれを実感出来るのも確かです。

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2006年03月16日

Ⅰ-2. スモールメリット②

※スモールだからこその仕入れ

 スケールメリットは大量仕入れによるコストダウンです。しかし
大量に仕入れると質はどうなるでしょう。ミニマム主義は良いもの
を適正な価格でというのが基本なので、悪くてもとにかく安くとい
う仕入れはしません。

 旬のものはおいしくて安全でしかも安いです。そして、こちらの
都合に合わせて仕入れるのではなく、市場や知り合いの農家さんに
合わせて小回りを利かせる。それが出来るのがミニマム主義の良い
ところです。

 求めれば出会う。こちらの姿勢がハッキリしていれば人の繋が
りが増えてきます。その繋がりを大切にしていきましょう。

 仕入れというのは加工品をやる時や直売店をやる時に多く発生す
るものですが、もちろん農業をやる時にも必要です。仕入れとは違
うかもしれませんが外からの資材が必要という意味では変わりませ
ん。

 米ぬか、おから、油カス、魚のアラ、などは、見方によっては産
業廃棄物ですが、優秀な農業資材ともなります。

 しかしおからや油カスなど、どれでも良いという訳ではありま
せん、最近では遺伝子組替え問題や残留農薬なども気になるとこ
ろです。

 大量仕入れの場合は品質チェックがどうしてもおろそかになら
ざるを得ないのではないでしょうか。

 量が少ないとネットワークによって、優良なものを安く分けて
もらうことも可能です。

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2006年03月17日

Ⅰ-2. スモールメリット③

※スモールな起業

 「ミニマム主義」では基本的に規模拡大を目指ざしません。ま
あ規模拡大といっても農業の場合は面積拡大と言っても過言はな
いのですが・・

 今の経済は右肩上がりを前提にしています。そこで一般的には
規模拡大というのが是なのです。しかし現実の社会は、すべて
サークルを描いています。特に農業では規模拡大は一時的に成功
しても必ず無理がきます。

 規模拡大を漠然と考えるのか、最初から考えないのかによって、
初期投資がまるっきり違ってきます。そうミニマム主義では無駄
なく出来るのでえす。

 私の場合、30aという土地を最大限に利用する事を考えた。その
為に最初に買ったのが、ラベルを印刷するためのパソコン&プリ
ンター(パソコンは後にネット販売で大活躍する)15万円、次に
真空パックにする機械15万円、2坪のウォークイン冷蔵庫70万円、
最後に管理機10万円である。

 農家なのにトラクターでなく管理機(耕運機の小さいもの)と
いうと驚かれるが、そのおかげで農にかける経費はかなり抑えら
れる。

 加工場は最初車庫を利用(改造費3万)した。私の場合、前職の
蓄えもあり借金せずに独立出来た。

 実感として借金のない農業こそ強いものはないと思う。何しろ
気楽である。気楽というのは経営的にもだが、借り先との人間関
係がないという点でもやりたいことが自由に出来る。だからこれ
から農業を目指す人間は非常に有利だと言える。なぜなら少なく
とも農業の借金がないのだから。

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2006年03月20日

Ⅰ-2. スモールメリット④

2006年3月20日

※スモールな製造、販売

 スケールメリットは大量仕入れ、大量生産、大量消費を前提と
していますのでロスも大きいところがあります。

 農業の場合、特に野菜などは相場が大きく変動します。育てて
みたはいいけれど、箱代も出なくてやむなく畑にすき込んでしま
うということも多々あります。

 そんな時は農家として非常につらいですし、平気でそれが出来
るようであればその人は農家ではなく、単なる製造業者です。

 ミニマム主義では畑が小さいのでひとつひとつが貴重になりま
す。例えば白菜も1/5000と1/200では同じ白菜でも違ってきます。
その貴重な白菜をどう生かすか。捨てるという選択は毛頭ありま
せん。そしてそこから良いアイディアが出てきます。

 風来では白菜がもったいないということから、後にヒット商品
になる鍋セットが生まれました。これも「もったいない」と思わ
なければ出てこなかった発想です。

 またミニマム主義では基本的に直売としています。大量販売で
は個々の販売能力に限りがありますので、どうしても卸業者など
に頼らざるを得ません。

 そこで考えてもらいたいのが販売マージンです。大量生産の野
菜ですと卸値はよくても末端価格の5割ぐらいでしょうか。

 どれだけ大量仕入れで原材料費が抑えられるとしても販売マー
ジンを考えなければ意味がありません。その観点が抜けているよ
う思います。

 そしてスモールだからこそ、お客さんの声にすぐ反応出来るし、
直接繋がっている安心感もあります。スモールなメリットもっと
もっとあります。発想を変えて考えてみませんか。

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